今回のタイトルはゴースト・イン・ザ・シェルの中の一つのシーン。
※ネタばれ注意!!
ゴースト・イン・ザ・シェル/GHOST IN THE SHELL とは?
ネットに直接アクセスする電脳技術が発達すると共に、人々が自らの身体を義体化(=サイボーグ化)することを選ぶようになった近未来。脳以外は全て義体化された少佐率いるエリート捜査組織「公安9課」は、サイバー犯罪やテロ行為を取り締まるべく、日夜任務を遂行していた。そんな中、ハンカ・ロボティックス社の推し進めるサイバー技術の破壊をもくろんだテロ組織による事件を解決すべく、少佐は同僚のバトーらと共に捜査にあたるが、事件を調べていくにつれ、自分の記憶が何者かによって操作されていたことに気付く。やがて、真の自分の記憶を取り戻していく少佐は、自身の驚くべき過去と向き合うことになる。(Wikipediaより)
「もうここ(墓場)に来ることないのに」
バグや過去の手がかりをを辿っていくと見えてきたのは元々自分がいた家。
そこには母(桃井かおり)が。
「娘の素子は自殺したと言われたけど、私はそれを信じていない。今も存在している気がするの。」
(※セリフは私がなんとなく覚えている範囲で書いています。こんな感じくらいで。なので正しいセリフではありませんm(__)m)
過去の真相をひも解いていく。
主人公のミラは記憶を失っていたと思っていたが、実は記憶を操作されていた。
バグは、自分の記憶そのものだった。
身体は義体だけど、脳みそは本人のもの。これは実験で何人もの犠牲者を出した末、成功したものがミラである。
昔と姿かたちは違うと言えど、ミラは素子本人だったのだ。
全ての謎を解き明かした後、ミラは母に向かって
ミラ「もうここ(墓場)に来ることないのに」
母「わかってる」
と言い、母と抱き合った。
私はこのシーンを見た瞬間から涙が溢れて止まらなくなった。
何でだかわからなかった。
なんでだろうと考える。
母という存在
私は小さい頃から家族に対して違和感があったのだ。
ただ、何も不自由なく生活していたし、傍から見れば普通のどこにでもある家族だった。
かといって、虐待とかそういうのはなく毎日楽しいと感じていた。
(叩かれたりはしていたけど、自分が本当に言うこと聞かない子供だったのでしょうがないと思っている)
たぶん、ではあるが、小さい頃は母や家族が好きだったんだろう。
自分の母親は世界で一番だと。
でも、今は大好きだったという過去の感覚はもうわからない。
本当のところ過去はどうだったのか。どういう気持ちだったんだろうか。
母は良い人のはずなんだけど、今の私にはそれがわからない。
過去もどうだったのかわからない。
まるで過去を書き換えられたように思い出すことができない。
母と一緒にディズニーランドに行った楽しい記憶も、自分が熱を出して看病してもらったときの嬉しかった記憶も全てなかったことに書き換えられている感じがしてならない。
そのくらい思い出せないんだ。
私の記憶はどこにいったんだろう
私と母の思い出はどこに行ったんだろう
そのときの感情はどこに行ってしまったんだろう
そう考えるたびに涙が溢れ出してくる。
でもなぜなんだろう。
私は母との関係を戻したいのだろうか
それとも記憶を取り戻したいのだろうか
私にはわからない
そして誰もわからない
たぶんこうなんだろうと憶測でしか話せないが、思い出せないことに悲しくなったのかな。
私もよくわかりません(笑)
答えは出ないけど
モヤモヤしたものがなにをしても取れないときがある。今回みたいに。
その時はこういう「何かわからないもの」に縛られているんだと思う。
だから何かをきっかけにして、今回のように涙として、気持ちとして、考え方として吐き出していきたい。
今の気持ち:泣きすぎて頭痛くなっちゃったよ~(笑)とりあえず、顔面冷水洗顔で冷やしてくる~